【断酒という生き方】
断酒とは
'お酒が原因で内科に入院したり、仕事が続けれらなくなったり、うつ病に悩まれている方へ'
こんにちは。私達は香川県断酒会と申します。
アルコール依存症患者の集まりです。
アルコール依存症の治療では依存症治療専門病院での治療と、自助グループでの活動による断酒継続が重要です。
医学的な治療の団体で、宗教とは無関係です。政治とも距離を置いています。
主な活動は「断酒例会」です。
一人ずつ自分自身の体験をできる範囲で話します。批判も議論もいたしません。メンバーは傾聴するだけです。そして例会で聞いたことは口外しない決まりです。ただそれだけなのですが、不思議なことに次第に酒を求め続けていた心の荒みが収まり、酒を飲まなくなります。
節酒と断酒
飲みすぎて二日酔いになる
会社を休んでしまう
健康診断で引っかかる。
よくあることです。酒はほどほどに。週に2日は休肝日を設けて。
この方法が酒と共存する 「節酒」です。
酒への依存度が高い場合、飲みたい気持ち抑えられずいてもたってもいられません。
体がしんどいのにストレスで耐えられないのに気がついたら飲んでいる。
こう言う状態なら、節酒は不可能です。
一切酒を飲まない断酒の方が楽です。
難しく聞こえますが、最初の一杯に手をつけず、今日1日だけなんとか頑張れればいいのです。
千里の道も一歩からです。
苦しさを分かち合う仲間の存在が不可欠です。
家族の重要性
断酒会では家族を重要視しています。
アルコール依存症者が家族にいると、実に厄介な問題を起こし続けます。
家族は巻き込まれ悲惨のひと言です。
普通の家では起こるはずがないことが毎日平気で起こるからです。
家族は疲れ衰えます。
依存症者の異様な行動を見ても何も感じなくなってしまいます。
無理もないのです。
1日中布団をかぶって酒を飲むだけ。
匂いはひどいし、暴力的だし、酒代を盗んだりします。
いくら懇願しても、脅かしても、酒を飲み続け家族はおかしくなってしまいます。
ご家族の回復こそ依存症者本人より大事です。
ご家族は巻き込まれた。全くの被害者です。
しかしながら、無自覚なまま依存症者の協力者にもなっているのです。(イネイブラーと呼びます)
懇願されたらお金を渡していませんか?
失禁した布団や汚したトイレ、掃除してあげていませんか?
外に対しては、取り繕っていませんか?
それらが全て、依存症者本人には好都合です。
酒は人を幼児に変えます。
幼児並みのことしかできません。仕方ないからお世話をしてあげる。
すると幼児は幼児のままです。
ご家族も、例会にお越しください。できたらご夫婦で。
あなたの回復こそ重要です。
思いを包み隠さず思う存分ぶちまけてください。
誰も議論も批判も致しません。庇う必要もない。
その言葉こそ、依存症者を断酒者に変えていきます。
自分の意思で、酒のない人生を歩いていく人に。