【お酒の影響】
うつ病との関わり
今はみなさん、ギスギスしています。
ストレスに悩まされています。
そんな中でうつ病になる方も珍しくはありません。
うつ病の方は、苦しさからお酒を飲む人も多いのですが、お酒を飲むと症状は悪化します。
お酒を飲むと、攻撃性や絶望感、孤立感が強まります。
二日酔いで苦しく、朝外を歩くということもないのでうつ病が重くなる一方、抗うつ薬が効きにくくなるのです。
体への影響
アルコールの影響は肝臓に現れることは有名ですが、膵臓、大腸、骨組織はじめ、全臓器に影響を及ぼします。
酒の成分はエチルアルコール。
発がん性物質です。
エチルアルコールは肝臓でアセトアルデヒドに変化します。
これにも強い発がん性があります。
飲んですぐ影響は出ない人でも飲酒はやがて体を壊します。
グラス一杯のワインはは心臓疾患を防ぐ、という研究成果があったようですが現在は否定されています。
脳と心への影響
お酒を飲むと少量ではハイになります。陽気になります。
飲み続けると、やがて気持ちは落ち込みます。
怒り上戸・泣き上戸に忘れ物。
酒は百薬の長、よく聞く言葉ですがこの言葉には続きがあります。
「百薬の長とはいえど、よろずの病 酒よりこそ起これ」
兼好法師が注意したかったのは「万病の基」の方だったのです。
アルコールは麻薬と同じです。
お酒で気分が変化するからです。
アルコールは精神に影響を与える麻薬と同じ「向精神薬」です。
麻薬と同じものを24時間どこででも簡単に買えるのです。
飲酒運転・がん・うつ病・貧困 これら全てに酒の存在がある。
否認 おそろしい欺瞞
俺は違う。
うちの人はここまでひどくはない。
ごもっともです。
それが「否認」というお酒による脳への影響の中でも最も厄介な部分です。
客観的に見てどう考えてもおかしいのに本人が絶対に認めず酒をやめません。
病院にも行きません。
アルコール依存症の致死率は 20%-40%とも言われています。
平均寿命は52歳です。
治療をし、断酒を継続しているのはごく僅かな人たちです。
目の前が暗くなる結論ですが、断酒をすれば今一度新しい人生を 生きていける可能性はあります。
最期を後悔と惨めさではなく穏やかな、感謝の気持ちで過ごすチャンスならあります。
同じ経験を語り、辛い思いを分かち合うことで、
まずは今日一日の断酒
今日だけは飲まずに過ごす、ということを目指しましょう。