アルコール依存症は心の病です。 心の病はすべて、心理的・精神的孤独において共通しています。 人は本来この孤独に耐えて生き抜くのはきわめて困難なことです。 孤独は心の死を意味します。 そして心の死は、やがてからだの死をもたらします。 孤独なアルコール依存症者も、酒を飲み続けていて心を開くことがなければ、かならず死を招くところまでいってしまいます。 直接的な死因が肝硬変であれ自殺であれ、その背景には“孤独”という共通の原因があることが非常に重要なことなのです。 孤独から抜け出すのは容易なことではありません。 孤独は、周囲の人との関係が崩れて信頼心が通わなくなり、かたく心を閉ざしてしまっている状態ですから、この閉ざされた殻のどこかに、まず小さな窓を開けることです。 それは、この人なら信頼できる、この人なら素直に話せる、というような人に出会うことです。 そして、最初はたった一人でも良いのです。 その人とのあいだに新しく信頼関係が芽生えれば、それが芯になってしだいに心の窓が大きく開いていくのです。 病人ともっとも深く共感できるのは、同じ体験、同じ悩みを持つ「仲間」です。 このような「仲間」こそ、最初に病人の心の窓を開く鍵を持っている貴重な存在です。 ここに断酒会の持つ力の源泉があるのです。 |
・私は酒害から回復するため断酒会に入会しました。 ・これからは例会に出席して酒を断ち、新しい自分を作る努力をいたします。 ・多くの仲間が立ち直っているのに、私が立ち直れないはずはありません。 ・私も完全に酒を止めることが出来ます。 ・私は心の奥底から、酒のない人生を生きることを誓います。 |
・私は夫(子供・妻)の酒害に巻き込まれて悩み、苦しみました。 ・アルコール依存症は家族ぐるみの病気です。病気だから治さなければなりません。また治すことができます。 ・これからは酒害を正しく理解し、互いに協力して心の健康を回復します。 ・私は断酒会の皆様とともに、幸せになることを誓います。 |
1.私たちは酒に対して無力であり、自分一人の力ではどうにもならなかったことを認めます。 1.私たちは断酒例会に出席し、自分を率直に語ります。 1.私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。 1.私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。 1.私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。 1.私たちは断酒の喜びを、酒害に悩む人たちに伝えます。 |